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【2026年】HERP Hire・HRMOS採用・Talentio 比較|採用 ATS の選び方

国内で最もよく比較される 3 つの ATS ですが、横並びで比べる前に、自社の採用スタイルを言語化したほうが時間の節約になります。各製品の差別化機能と「向いていない使い方」を整理し、自社が 3 パターンのどこに当てはまるかで判断できる構成にしました。15 製品全体での位置づけは ATS(採用管理システム)比較15選 をご覧ください。

  • ATS比較
  • HERP Hire
  • HRMOS採用
  • Talentio

3行で結論

  • HERP Hire:現場メンバーを巻き込んで採用したい、スタートアップ・エンジニア採用型の成長企業向け。HERP社が提唱する「スクラム採用」を実装したATS。
  • HRMOS採用:年間採用人数が多く、応募経路ごとのKPI分析やタレントプール運用を本気でやりたい、中堅〜大企業向け。ビズリーチ(ビジョナル)提供。
  • Talentio:選考フローと候補者体験をシンプルに整えたい、中途採用中心の中堅企業・スタートアップ向け。立ち上げが速い。

まず自社の採用スタイルを言語化する

3製品の比較に入る前に、自社の採用が次のどれに近いかを言葉にしてください。これが決まれば、選択肢は実質2択以下になります。

A現場巻き込み型

エンジニア・デザイナーが候補者を見て、リファラルを出し、面接の感想をSlackで共有する。HRはオペレーションのハブ役。

B人事主導・データ運用型

複数事業部の採用人数が多い、応募経路ごとのCPA・歩留まりを月次でレビューする、タレントプールを継続運用する。

C選考フロー整備型

採用人数は中規模、現場巻き込みより選考プロセスの一貫性とスピード、候補者対応の質を重視する。

A → HERP Hire / B → HRMOS採用 / C → Talentio が第一候補になります。次のセクションで各製品を詳しく見ていきます。

HERP Hire — スクラム採用を提唱したATS

運営:株式会社HERP / 製品コンセプト:同社が提唱する「スクラム採用」(現場の社員を巻き込んだ採用)を実装するためのATS。書籍『スクラム採用』も同社から出版されています。

他のATSと違うところ

  • 媒体の自動連携が広い:Wantedly・Green・doda・ビズリーチ・Indeed・LinkedInなど主要媒体からの応募を自動取り込み。媒体ごとの手動転記がほぼ不要になる。
  • 候補者ごとのSlackチャンネル:1人の候補者につき個別チャンネルを自動で作成し、現場メンバーがそこで議論できる。スクラム採用を回す上での中核機能。
  • 現場メンバー前提の権限設計:「いいね」、コメント、面接担当アサインが現場の人にも開かれている。HRだけが触るATSとは思想が違う。

向いていない使い方

  • 人事部だけで採用を完結させたい組織(HERPの強みが活きない)
  • 年間100名以上の大量採用で、応募経路別のKPIを細かく分析したい場合(HRMOSのほうが適合)
  • 複数事業部・複雑な承認フローが必要な大企業

料金:公開料金は非公開(個別見積もり)。導入が目立つ層:スタートアップ、エンジニア採用が中心の成長IT企業。

HRMOS採用 — 採用を「データ運用」する組織のためのATS

運営:株式会社ビズリーチ(ビジョナル傘下) / 製品コンセプト:大量応募・複数選考フローを定量管理し、タレントプールを継続運用するためのATS。HRMOSシリーズ(評価・タレントマネジメント)の入り口でもあります。

他のATSと違うところ

  • タレントプール運用:過去応募者やスカウト候補を継続管理し、再アプローチを定型化できる。中長期の採用に効く。
  • 応募経路別KPI分析:媒体ごとの歩留まり・採用単価・選考スピードをダッシュボードで把握できる。
  • ビズリーチとの直接連携:同社のスカウトサービス「ビズリーチ」と一気通貫で運用できる。
  • HRMOSシリーズ統合:入社後の評価・タレントマネジメントへ同じ基盤でつなげられる。

向いていない使い方

  • スタートアップでの導入(機能過多・初期コストが見合わないことが多い)
  • 現場主導のスクラム採用(HRMOSは人事統制型に最適化されている)
  • 立ち上げに時間をかけられない急ぎの導入(KPI設計とフロー整備に工数が必要)

料金:公開料金は非公開、年間契約が一般的、初期費用あり。導入が目立つ層:中堅〜大企業、複数事業部の並行採用、年間採用人数50名以上のチーム。

Talentio — 選考フローと候補者体験を整えたいチームに

運営:株式会社タレンティオ / 製品コンセプト:候補者管理と選考フロー設計に特化した、シンプルで使いやすいATS。候補者体験(応答速度・コミュニケーション品質)を重視するチームに支持されています。

他のATSと違うところ

  • 立ち上げが速いシンプルなUI:ドラッグ&ドロップで選考フローを編集、候補者一覧の見通しがよい。導入から運用開始までが短い。
  • 選考フローのカスタマイズ性:職種・部署ごとに別フローを作りやすい。中途採用の多様な選考に向く。
  • 候補者対応のスピードを上げる仕組み:テンプレ返信、ステータス通知、候補者向けマイページなど、候補者体験を整える機能が手厚い。

向いていない使い方

  • 現場メンバーの巻き込みを最重視するスクラム採用型(HERPのほうが向く)
  • 経営に出す採用KPIダッシュボードを内製したい場合(HRMOSのほうが向く)
  • 新卒の大量応募を毎年捌く採用(HRMOS等、大量応募の処理に強い製品が向く)

料金:公開料金は非公開(個別見積もり)。導入が目立つ層:中堅企業の中途採用チーム、選考フローを整えたいスタートアップ。

機能差で見る比較表

抽象的な「シンプル/本格」ではなく、実際の運用で差が出る項目で並べました。◎=主要な差別化、○=標準で対応、△=弱め・別途連携が必要。

HERP Hire・HRMOS採用・Talentio の機能差比較表(設計思想、Slack 連携、媒体連携、KPI 分析、選考フロー、入社後連携、立ち上げ、規模、料金)
比較項目HERP HireHRMOS採用Talentio
設計思想スクラム採用(現場巻き込み)人事主導・データ運用選考フロー整備・候補者体験
Slack 連携の深さ候補者ごとの個別チャンネルを自動生成通知連携あり通知連携あり
媒体連携の幅多数の媒体を自動取り込み主要媒体に対応主要媒体に対応
応募分析・KPI基本指標応募経路別 KPI・タレントプール運用基本指標
選考フローの設計標準的標準的ドラッグ&ドロップ・職種別フロー
入社後との連携別システムへ別途連携が必要HRMOS シリーズで統合可能別システムへ別途連携が必要
立ち上げ難易度低〜中(現場の運用設計が要)中〜高(KPI 設計に工数)低(すぐ使い始められる)
想定する組織規模スタートアップ〜成長企業中堅〜大企業スタートアップ〜中堅企業
料金個別見積もり個別見積もり(年間契約・初期費用あり)個別見積もり

※ 評価は各社公式情報・公開事例・編集部リサーチに基づく傾向。最新の機能・料金は公式サイトでご確認ください。

判断フローチャート

3つの質問に順番に答えると、有力候補が1〜2製品に絞れます。

Q1. 採用の主役は誰ですか?

  • 現場メンバーがリファラル・面接・評価まで関わる → HERP Hire が候補
  • 人事部が応募管理・タレントプール・KPIを統制する → HRMOS採用 が候補
  • 人事部が選考フローを整え、候補者対応の質を上げたい → Talentio が候補

Q2. 年間採用人数は?

  • 〜30名:HERP / Talentio が運用しやすい
  • 30〜100名:HERP(巻き込み型)/ HRMOS/ Talentio いずれも検討範囲
  • 100名以上+複数事業部:HRMOS採用 が有力

Q3. 入社後のデータをどう使いたい?

  • 入社後の評価・配置に同じ基盤でつなげたい → HRMOSシリーズ全体、またはワークスペース型サービス(後述)
  • 採用は採用、人事は別システムでよい → HERP / Talentio で十分

よくある誤解

  • 「HERP Hire=中堅企業向け」は正しくありません。スタートアップでの導入が多く、料金プランもスタートアップ向けから始まります。判断軸は「現場主導の採用がしたいか」で、規模は副次的です。
  • 「HRMOS採用は大企業しか使えない」も誤りです。中堅企業でも採用人数が多くタレントプール運用がしたい場合は適合します。ただしスタートアップが入れると機能を持て余します。
  • 「Talentioはシンプル=機能が少ない」ではありません。シンプルなのはUIで、選考フローのカスタマイズ性はむしろ高い領域です。スクラム採用型機能だけが弱め。
  • 「公開料金がないから怪しい」ではありません。3製品とも企業向けATSは個別見積もりが業界標準で、利用人数や媒体オプションで価格が変動するためです。複数社から見積もりを取れば相場感は把握できます。

小さく始めたい場合は別の選択肢もある

3製品はいずれも本格ATSで、料金は個別見積もり・年間契約が基本です。「採用人数がまだ少ない」「いきなり本格ATSを入れる前に候補者管理だけ整えたい」というフェーズなら、ChordOneのようなワークスペース型サービスも比較対象に入ります。

  • 従業員20名まで無料で試せる
  • 採用モジュール単体は月額500円/ユーザーから利用可能
  • 入社後は同じ画面で従業員台帳・評価につなげられる(採用後の転記が不要)

料金の目安はATSの費用相場月額500円・20人無料の考え方を、本格ATSと比べる場合はスタートアップのATS費用が月10万円前後になりやすい理由をあわせてご覧ください。

ツール選定では、前後の業務まで見る

ATSは候補者管理だけのツールと見えがちですが、本当のコストは「入社後にどれだけ転記が発生するか」で決まります。採用単体で安いツールを選んでも、入社後に従業員台帳・評価データへの再入力が発生すると、結局工数とコストは別の場所で増えます。

3製品を比較する際は、自社で使っている/使う予定の従業員台帳・評価システムと同じ情報を扱えるか、入社後に同じ画面で確認できるかも判断軸に入れると、運用の手戻りを減らせます。

よくある質問(FAQ)

Q1. HERP Hire・HRMOS採用・Talentio の最大の違いは何ですか?

設計思想が違います。HERP Hire は現場メンバーを巻き込む「スクラム採用」、HRMOS採用 は人事主導で応募経路別 KPI とタレントプールを運用する「データ運用」、Talentio は選考フローの整備と候補者体験の質を重視する設計です。機能差より、自社の採用スタイルに合うかで選ぶのが基本です。

Q2. 3 製品の料金はどれくらい違いますか?

3 製品とも公開料金はなく、個別見積もりが業界標準です。HERP Hire はスタートアップ向けプランから、HRMOS採用 は年間契約・初期費用ありで中堅〜大企業向けの料金感、Talentio は中堅企業向けの料金感が中心です。利用人数・媒体オプションで価格が変動するため、3 社以上から相見積もりを取ると相場感が掴めます。

Q3. スタートアップに向いているのはどれですか?

現場メンバーが採用に関わるスクラム採用型なら HERP Hire、選考フローを整えて候補者対応の質を上げたいなら Talentio です。HRMOS採用 は機能過多・初期コストが見合わないことが多く、スタートアップ初期には推奨しにくい傾向があります。

Q4. 100 名以上の採用には何が向いていますか?

年間 100 名以上+複数事業部の採用なら HRMOS採用 が有力です。応募経路別 KPI、タレントプール運用、HRMOS シリーズ(評価・タレマネ)との統合まで含めて運用できます。

Q5. 3 製品とも合わない場合、他の選択肢はありますか?

あります。採用人数がまだ少ない、いきなり本格 ATS を入れる前に候補者管理を整えたい段階なら、ChordOne のようなワークスペース型サービスが候補になります。20 人まで無料、採用モジュール単体は月額 500 円/ユーザーから利用でき、入社後の従業員台帳・評価まで同じ画面でつながります。他に sonar ATS(新卒大量応募)、Wantedly Admin(カジュアル面談中心)も併用候補です。

ChordOne

20人まで無料で、部門から始められます

記事で整理した課題を、ChordOneのワークスペースで小さく試せます。料金の目安は料金シミュレータで確認できます。

編集部メモ

3 製品の機能差を実運用の観点で比較するため、編集部で各社の公開情報と導入事例を整理し、運用視点で「向いていない使い方」まで明記しました。記載した料金・機能は 2026 年 5 月時点の公開情報および編集部の取材・運用知見をもとにしています。最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。事実誤認のご指摘は お問い合わせフォーム までお寄せください。執筆方針・ファクトチェック体制は 編集体制ページ をご覧ください。

関連情報・出典

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