【2026年】無料 ATS 比較7選|0円・低コストで始められる採用管理
「ATS を入れたいけど、まず無料で始めたい」「年間採用 10 名以下の規模で本格 ATS は早い」 — そんな段階向けに、初期費用ゼロで始められる ATS(および ATS の代わりになる Notion・スプレッドシート運用)を 7 製品比較しました。無料で使える範囲・落とし穴・有料移行のタイミングまで整理しています。全 15 製品の網羅比較は ATS 比較15選 をご覧ください。
この記事の要点(3 行)
- 無料 ATS は 年間採用 10〜20 名以下、媒体 1〜2 媒体、面接官 2 名以下の段階で実用的です。
- 主な落とし穴は「機能制限による運用破綻」と「データエクスポート制限によるロックイン」の 2 つ。
- 月間応募数 30 件超、媒体 3 つ以上、年間採用 20 名超になったら有料 ATS へ移行を検討すべきタイミングです。
なぜ「無料 ATS」を選ぶのか
無料 ATS が選ばれる理由は 3 つに集約されます。
- 固定費を抑えたい:採用予算が年間 100 万円未満で、月額数万円の固定費が媒体予算を圧迫する
- まず試したい:本格 ATS を導入する前に、自社の採用フローに必要な機能を見極めたい
- 採用人数が少ない:年間 5〜10 名の採用で、本格 ATS の機能は使い切れない
一方で、「無料だから」だけで選ぶと運用が破綻するケースもあります。本記事では 7 製品を比較したうえで、移行タイミングまで含めて判断できる構成にしました。
無料 ATS 7 製品の一覧比較表
以下は、無料または 0 円で始められる ATS(および ATS の代替)7 製品の比較表です。料金・機能は 2026 年 5 月時点の公開情報に基づきます。
| 製品名 | 提供企業 | 無料で使える範囲 | 有料移行ライン | 差別化ポイント |
|---|---|---|---|---|
| ChordOne | ChordOne | 従業員 20 人まで全機能無料 | 21 名以上で月額課金 | 採用→入社→評価まで同じ画面、転記不要 |
| Wantedly Admin 無料プラン | Wantedly | 求人 1 件・カジュアル面談中心 | 求人を増やすと有料プラン | ブランド発信、母集団形成、カジュアル面談 |
| Indeed Hiring Platform | Indeed | ATS 機能は無料、求人広告は有料 | 有料広告で応募を増やしたい時 | Indeed 経由の応募が主流の企業向け |
| engage(エンゲージ) | エン・ジャパン | 無料求人広告 + ATS | エン転職の有料オプション利用時 | 中途・パート・アルバイト広く対応 |
| Airワーク 採用管理 | リクルート | 無料求人広告 + ATS、Indeed 等連携 | 有料広告オプション利用時 | 店舗・サービス業の採用に強い |
| Notion(採用テンプレ自作) | Notion | 個人プラン無料、チーム機能は有料 | チームで使うとき | 自由度が高い、自社運用に合わせて拡張可 |
| Google Workspace 運用 | 無料(個人)、ビジネス無料トライアル | 権限管理・面接調整が複雑になった時 | フォーム + スプレッドシート + Calendar で完結 |
ChordOne(従業員 20 人まで全機能無料)
ChordOne は採用管理だけでなく、人事台帳・組織図・評価・サーベイ・SaaS 管理まで含めて従業員 20 人まで全機能を無料で利用できるワークスペース型サービスです。
- 採用モジュール単体は月額 500 円/ユーザーから(21 人以上)
- 候補者プロフィールが内定承諾後そのまま従業員台帳になり、入社時の転記が発生しない
- 媒体連携、応募者管理、面接調整、評価フォーム、内定後の引き継ぎまで標準機能
- 権限管理・組織図・1on1・パルスサーベイまで同じ画面で扱える
20 人を超えて有料移行する場合の料金感は ATS 月額 500 円・20 人無料の考え方 で詳しく解説しています。
Wantedly Admin 無料プラン
Wantedly は無料プランで 1 つの求人を掲載できます。カジュアル面談中心の母集団形成、社員ストーリーの発信、自社のブランド発信を重視するスタートアップに向きます。
- 無料プラン:1 募集まで掲載可能、応募者管理機能あり
- 有料プラン:複数募集、スカウト機能、運用サポートなど
- 注意:Wantedly 経由以外の媒体応募は別ツールで管理する必要あり
Indeed Hiring Platform / Airワーク / engage
「無料求人広告 + ATS」の組み合わせで、求人広告の主流チャネル別に 3 つに分けて整理します。
- Indeed Hiring Platform:Indeed 経由の応募が主流の企業向け。ATS 機能は無料、有料広告(スポンサード求人)で応募数を増やせます。
- Airワーク 採用管理:リクルート提供。Indeed・求人ボックス・スタンバイ等への自動掲載 + ATS。店舗・サービス業の採用に強い。
- engage(エンゲージ):エン・ジャパン提供。エン転職と連動した無料求人広告 + ATS で、中途・パート・アルバイトまで広く対応。
Notion・スプレッドシート運用(DIY)
「最初は本格 ATS じゃなくて、社内の自由度を残したい」段階では、Notion テンプレートやスプレッドシート運用も選択肢に入ります。
- Notion:個人プラン無料、自由度が高く採用フェーズ・候補者プロフィールを自社運用に合わせて拡張可能。チーム利用は有料。
- Google Workspace(フォーム + スプレッドシート + Calendar):応募フォームをスプレッドシートに集約、面接調整は Calendar で。年間採用 10 名以下なら十分回ります。
ただし、応募が日次で来る規模になると、自社運用は破綻しやすくなります。詳しくは スプレッドシートで採用管理を続ける限界 をご覧ください。
無料 ATS の落とし穴 4 つ
無料 ATS を選ぶ前に知っておきたい落とし穴を、編集部の運用知見から 4 つ整理しました。
- 応募数・求人数の上限で突然使えなくなる:無料プランは「応募 50 件まで」「求人 1 件まで」等の上限がある場合があります。月の途中で上限に達すると業務が止まります。
- 候補者データのエクスポート制限:無料プランでは CSV エクスポート機能が制限されることがあり、有料 ATS に移行したい時にデータ移行コストが高くなります(ロックイン)。
- 媒体連携が限定的:Wantedly・Indeed 等、自社が使っている媒体との連携が無料プランでは限定的で、結局媒体管理画面から手動転記が必要になります。
- 入社後の人事システムへの連携機能がない:内定承諾後、従業員台帳(SmartHR、freee 人事労務)への全件再入力が発生します。これは見えにくい隠れコストです。
有料 ATS へ移行すべき 4 つのタイミング
次のいずれかに当てはまったら、有料 ATS の検討に入るタイミングです。運用工数を月 10 時間以上削減できる可能性が高くなります。
- 月間応募数が 30 件 を超える
- 媒体が 3 つ以上 になり、媒体ごとの管理画面ログインが日次で必要になる
- 面接官が 4 名以上 関わり、評価コメントの回収が遅れ始める
- 年間採用人数が 20 名 を超える
有料 ATS の比較は 中小企業向け ATS 比較9選 または ATS 比較15選 をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 完全無料の ATS は実用に耐えますか?
年間採用人数が一桁台で、媒体は 1〜2 媒体、面接官が 2 名以下なら無料 ATS や Notion・スプレッドシート運用でも十分回せます。年間 30 名超、複数媒体経由の応募が日次発生、面接官が 3 名以上関わる段階になると、無料の機能制限(重複検知なし、自動リマインドなし、レポートなし)で運用が破綻しがちです。
Q2. 無料 ATS の落とし穴は何ですか?
主な落とし穴は 4 つです。1) 応募数や求人数の上限で突然使えなくなる、2) 候補者データのエクスポートが制限される(ロックインが発生する)、3) 媒体連携が限定的で、結局媒体管理画面から手動転記が必要、4) 入社後の人事システムへの連携機能がなく、内定承諾後に全件再入力が発生する。事前に「年間 100 名規模になったら何が困るか」を試算しておくと、移行コストを抑えられます。
Q3. Indeed Hiring Platform は本当に無料ですか?
Indeed Hiring Platform は ATS としての基本機能を無料で利用できますが、Indeed への有料広告掲載やスポンサード求人を併用する形が前提です。求人広告費がかかるため「完全無料」とは言えませんが、ATS 部分の固定費はゼロで始められます。
Q4. engage と Airワーク採用管理の違いは何ですか?
engage(エンゲージ、エン・ジャパン提供)は、エン転職と連動した無料求人広告 + ATS で、中途・パート・アルバイトまで広く対応します。Airワーク採用管理(リクルート提供)は、Indeed・求人ボックス等への自動掲載 + 採用管理の組み合わせで、店舗・サービス業の採用に強いです。職種で使い分けるのが現実的です。
Q5. 有料 ATS に移行するタイミングはいつですか?
判断基準は次の 4 つです。1) 月間応募数が 30 件を超える、2) 媒体が 3 つ以上になる、3) 面接官が 4 名以上関わる、4) 年間採用人数が 20 名を超える。これらのいずれかが当てはまったら、運用工数を月 10 時間以上削減できる可能性が高いため、有料 ATS の検討に入ると効率的です。
20 人まで完全無料で、採用管理を始められます
ChordOne は採用管理・人事台帳・組織図・評価まで含めて、従業員 20 人まで全機能無料です。本記事で並べた無料 ATS と比較しながら、実際の候補者・求人で試してみてください。
編集部メモ
本記事は、無料・低コストで始められる ATS を、編集部の運用知見と各社公開情報を元に整理したものです。記載した料金・機能は 2026 年 5 月時点の各社公開情報に基づきます。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。執筆方針・ファクトチェック体制は 編集体制ページ をご覧ください。