【2026年】ATS(採用管理システム)比較15選|運用タイプ別の選び方
国内外で導入実績のある主要 ATS 15製品を、機能数ではなく「自社の採用スタイル」と「運用規模」で並べ直しました。スタートアップ・中堅・大企業・新卒採用のそれぞれで 1〜2 製品まで絞り込めるよう、判断軸・比較表・FAQ を 1 本に集約しています。
この記事の要点(3 行)
- 主要 ATS 15製品を「運用タイプ × 組織規模」の 2 軸で並べ直し、自社が当てはまる枠から 1〜2 製品に絞れる構成にしました。
- 料金は月額 1 万円台〜年間数百万円まで幅広く、個別見積もりが業界標準です。3 社以上から相見積もりを取ると相場感が掴めます。
- ATS 単体の月額より、入社後の人事システムへ転記が必要かが総コストを決めます。前後の業務まで含めて比較してください。
ATS(採用管理システム)とは何か:1 行で言うと
ATS(Applicant Tracking System / 採用管理システム)は、求人・媒体・候補者・面接官・評価・内定までの採用情報を、選考プロセスに沿って 1 つの台帳でつなぐ業務基盤です。応募者一覧を集めるためのツールではなく、複数媒体からの応募を統合し、面接調整・評価回収・内定後の引き継ぎまでを回すための仕組みです。詳しくは ATS とは?採用管理システムの機能・選び方 で解説しています。
ATS の選び方の 3 つの基準
15製品を並べる前に、自社が次の 3 つの基準でどこに当てはまるかを言語化してください。これだけで候補が 1〜3 製品まで絞れます。
現場メンバーが面接・評価まで関わるスクラム採用型か、人事部が応募管理・タレントプール・KPI を統制するデータ運用型か、選考フロー整備・候補者対応の質を重視する型か。
年間採用人数。〜30 名(スタートアップ)、30〜100 名(中堅)、100 名以上(大企業)、新卒・大量応募型でそれぞれ最適解が違います。
採用は採用、人事は別システムでよいか、入社後の従業員台帳・評価まで同じ基盤でつなげたいか。後者なら HRMOS シリーズや ChordOne のワークスペース型が候補になります。
この 3 軸で評価すると、流通している「機能の多さ」「価格の安さ」だけで決めるより、運用が定着しやすくなります。
主要 ATS 15製品の一覧比較表
以下は、国内外で導入実績のある主要 ATS 15製品を、提供企業・想定規模・差別化機能・料金感で並べた一覧表です。料金は公式情報および編集部のヒアリングに基づく 2026 年 5 月時点の目安で、ほとんどが個別見積もりです。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。
| 製品名 | 提供企業 | 想定規模 | 差別化ポイント | 料金感 |
|---|---|---|---|---|
| HERP Hire | HERP | スタートアップ〜成長企業 | スクラム採用、候補者ごとの Slack チャンネル、媒体自動連携 | 個別見積もり(月数万円〜) |
| HRMOS採用 | ビズリーチ | 中堅〜大企業 | 応募経路別 KPI、タレントプール、HRMOS シリーズ統合 | 個別見積もり(年間契約・初期費用あり) |
| Talentio | タレンティオ | 中堅企業の中途採用 | 選考フローのカスタマイズ、候補者体験の質、立ち上げが速い | 個別見積もり |
| ジョブカン採用管理 | DONUTS | 中小〜中堅企業 | 低価格(月額 8,500 円〜)、ジョブカンシリーズと連携 | 月額 8,500 円〜(公開料金) |
| sonar ATS | Thinkings | 大企業の新卒・中途 | 応募〜内定承諾までのフロー自動化、説明会管理 | 個別見積もり |
| Recruit Cloud | リクルート | 中堅〜大企業 | リクナビ・リクルートエージェント等のリクルート系媒体と統合運用 | 個別見積もり |
| MOCHICA | Webrelease | 中堅〜大企業の新卒 | LINE 連携、説明会・面接の自動リマインド | 個別見積もり |
| i-web | ヒューマネージ | 大企業の新卒 | リクナビ連携、適性検査統合、説明会管理 | 個別見積もり |
| JobSuite | ステラス | 中堅〜大企業 | 新卒・中途両対応、選考フロー設計の柔軟性 | 個別見積もり |
| Wantedly Admin | Wantedly | スタートアップ・成長企業 | カジュアル面談中心、母集団形成、ブランド発信 | 媒体掲載費に含む(求人プラン) |
| HARUTAKA | One Hundred | 中堅〜大企業 | 動画選考、ライブ面接、エントリーシート動画化 | 個別見積もり |
| Workday Recruiting | Workday | グローバル大企業 | Workday HCM と統合、グローバル拠点運用 | 年間契約(数百万円〜) |
| Greenhouse | Greenhouse Software | グローバル中堅〜大企業 | 構造化面接、DEI レポート、外資・スタートアップで定番 | 年間契約(USD 建て) |
| Lever | Lever | グローバル中堅 | CRM 機能、ソーシングと候補者管理を一画面で | 年間契約(USD 建て) |
| ChordOne | ChordOne | スタートアップ〜中堅(20名まで無料) | 採用→入社→評価→退職を 1 ワークスペースで運用、月額 500 円/ユーザー | 20人まで無料、月額 500 円/ユーザー |
※ 料金・機能は 2026 年 5 月時点の公開情報および編集部リサーチに基づく目安です。最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。
大企業向け ATS(年間採用 100 名以上・複数事業部)
応募経路別の KPI 分析、タレントプール運用、複数事業部・複雑な承認フロー、グローバル拠点との統合が必要な規模では、以下が定番です。
- HRMOS採用:国内大企業の定番。タレントプール運用と応募経路別 KPI に強い。HRMOS シリーズ(評価・タレマネ)まで同じ基盤でつなげられる。
- sonar ATS:新卒の大量応募を捌くフロー自動化に強い。説明会・適性検査・選考フローを自動化するなら有力。
- Workday Recruiting:Workday HCM をグローバルで使う多国籍企業向け。日本拠点単独では機能過多になりやすい。
- Greenhouse:構造化面接・DEI レポートに強く、外資・テック大企業で定番。日本語サポートの範囲は要確認。
料金は年間契約・初期費用ありが基本で、年間数百万〜千万円規模になります。詳しくは ATS の費用相場:無料・低価格・本格 ATS の違い をご覧ください。
中堅企業向け ATS(年間採用 30〜100 名)
選考フローの整備、候補者対応の質、複数媒体の応募管理が中心になる規模では、以下が候補になります。
- Talentio:選考フローのカスタマイズと候補者体験の質に強い。立ち上げが速く、中途採用中心のチームに合う。
- ジョブカン採用管理:月額 8,500 円〜の公開料金で始められる。ジョブカン勤怠・労務と同じシリーズで揃えたい場合に有力。
- HERP Hire:30〜100 名規模で、現場メンバーを巻き込みたいスタートアップ寄りのチームに向く。
- Recruit Cloud:リクナビ・リクルートエージェント等を主要媒体として使う場合に統合運用が効く。
HERP / HRMOS / Talentio の詳細比較は HERP Hire・HRMOS採用・Talentio 比較 をご覧ください。
スタートアップ・成長企業向け ATS(年間採用 〜30 名)
採用人数がまだ少なく、いきなり本格 ATS を入れる前に候補者管理を整えたい段階では、以下が候補になります。
- HERP Hire:現場メンバー巻き込み型のスクラム採用に最適。エンジニア・デザイナー採用が中心の成長 IT 企業で実績多数。
- Wantedly Admin:Wantedly 経由のカジュアル面談を中心に母集団形成からブランド発信まで一気通貫したい場合。
- ChordOne:従業員 20 名まで無料。採用モジュール単体は月額 500 円/ユーザーから。入社後の従業員台帳・評価まで同じ画面でつながる。
料金の考え方は ATS 月額 500 円・20 人無料の考え方 と スタートアップの ATS 費用が月 10 万円前後になりやすい理由 をあわせてどうぞ。
新卒採用向け ATS(大量応募・説明会管理)
新卒採用は中途とは別物で、説明会・適性検査・大量応募・LINE 連携などの専用機能が必要になります。
- sonar ATS:新卒の大量応募と自動化に強い。中堅〜大企業の定番。
- i-web:リクナビ・適性検査(SPI 等)との連携が必要な大企業向け。
- MOCHICA:LINE 連携と説明会・面接の自動リマインドに強い。応募者の連絡率を上げたい場合に有力。
- JobSuite:新卒・中途両対応の柔軟性。複数選考フローを同時に走らせたい企業向け。
タイプ別おすすめマトリクス(一目で分かる早見表)
「自社のタイプ × 規模」で第一候補が決まるよう、上で並べた 15製品を 1 つの早見表にしました。
| 採用スタイル \ 規模 | 〜30 名(スタートアップ) | 30〜100 名(中堅) | 100 名以上(大企業) |
|---|---|---|---|
| 現場主導(スクラム採用) | HERP Hire / ChordOne | HERP Hire | HERP Hire + 別 ATS の併用 |
| 人事主導(データ運用) | ChordOne | HRMOS採用 / Talentio | HRMOS採用 / sonar ATS / Workday |
| 選考フロー整備・候補者体験 | Talentio / ChordOne | Talentio | Greenhouse / Lever |
| 新卒・大量応募 | — | MOCHICA / JobSuite | sonar ATS / i-web / MOCHICA |
| カジュアル面談中心 | Wantedly Admin | Wantedly Admin + HERP Hire | Wantedly Admin + HRMOS採用 |
| 動画選考・録画面接 | HARUTAKA + 他 ATS | HARUTAKA + 他 ATS | HARUTAKA + sonar ATS |
※ 「—」は単独で第一候補に挙げにくいパターン。Wantedly Admin と HARUTAKA は ATS というより目的特化型で、他 ATS と併用する形が一般的です。
料金は「月額」ではなく「年間総コスト+転記コスト」で見る
ATS 比較で最も誤解されやすいのが料金です。月額だけを並べると、初期費用・媒体連携オプション・サポート費・年間契約縛りで実態が見えません。さらに「入社後の人事システムへ何人月の転記が発生するか」を勘定に入れないと、安く見える ATS のほうが結果的に高くつくケースが多くあります。
判断軸は以下です。詳細は ATS の費用相場 をご覧ください。
- 月額 + 初期費用 + 媒体連携費 + サポート費を 年額に揃える
- 3 年分の総コスト(更新料・値上げ含む)を比較する
- 入社後の人事・情シスへの転記工数を、自社の人件費単価で金額化する
- 採用人数が増えたときに 料金が線形に増えないか(人数課金・求人枠課金・媒体課金)を確認する
よくある質問(FAQ)
Q1. ATS(採用管理システム)の費用相場はどれくらいですか?
国内主要 ATS は月額 3 万円〜15 万円が中心レンジ、スタートアップ向けの低価格 ATS は月額 1 万円前後から、Workday や Greenhouse のような外資系大企業向けは年間数百万円規模です。多くの製品が個別見積もりで、ユーザー数・求人枠・媒体連携オプションで価格が変動します。詳細は 費用相場の解説記事 をご覧ください。
Q2. 無料の ATS は実用に耐えますか?
年間採用人数が一桁台で、媒体連携やレポートを使わず候補者管理だけ整えたい段階なら、無料 ATS や 20 人まで無料のワークスペース型サービスで十分です。年間採用 30 名超、複数媒体経由の応募が日次で発生、新卒の大量応募を捌く段階になると、有料 ATS に移行したほうが運用工数が下がります。
Q3. スタートアップに向いている ATS はどれですか?
現場メンバーが採用に深く関わるなら HERP Hire、カジュアル面談中心で母集団形成・ブランド発信を一気通貫したいなら Wantedly Admin、まずは候補者管理から整えて入社後の人事・評価までつなげたいなら ChordOne のようなワークスペース型が候補になります。
Q4. 新卒採用に強い ATS はどれですか?
大量応募・説明会管理・適性検査連携が必要なら sonar ATS、i-web、MOCHICA、JobSuite が定番です。LINE 連携・自動リマインドを重視するなら MOCHICA、リクナビ・適性検査との連携を重視するなら i-web が選ばれる傾向があります。
Q5. ATS と HRMS(人事システム)の違いは何ですか?
ATS は採用フェーズ(求人・候補者・選考・面接)を扱い、HRMS / HCM(SmartHR、freee 人事労務、HRMOS タレントマネジメント等)は入社後の従業員台帳・評価・勤怠・給与を扱います。両者は連携すべき領域で、ChordOne のように採用から入社後まで同じワークスペースで扱えるサービスもあります。
Q6. ATS 選定で最も重要な観点は何ですか?
機能数ではなく「自社の採用スタイル(現場主導/人事主導/データ運用)と運用人数に合っているか」、そして「入社後の人事システムへ情報を渡せるか」の 2 点です。機能が豊富でも自社運用と合わなければ使われず、入社後に転記が発生すると採用単体のコストでは判断できなくなります。
Q7. 公開料金がない ATS は怪しいですか?
怪しくありません。企業向け ATS は個別見積もりが業界標準で、利用人数・媒体オプションで価格が変動するためです。3 社以上から相見積もりを取ると相場感が掴めます。月額数千円〜数万円の低価格 ATS とジョブカン採用管理は公開料金がありますが、これらでも追加オプションで価格が変わることはあります。
選定で失敗しないために — 前後の業務まで見る
ATS は候補者管理だけのツールに見えますが、本当のコストは「入社後にどれだけ転記が発生するか」で決まります。採用単体で安いツールを選んでも、入社後に従業員台帳・評価データへの再入力が発生すると、結局工数とコストは別の場所で増えます。
15製品を比較する際は、自社で使っている/使う予定の従業員台帳・評価システムと同じ情報を扱えるか、入社後に同じ画面で確認できるかも判断軸に入れると、運用の手戻りを減らせます。
20 人まで無料で、採用管理から始められます
本記事で並べた 15製品の比較軸を、ChordOne のワークスペースで実際の候補者・求人で試せます。料金の目安は 料金シミュレータ で確認できます。
編集部メモ
本記事は、ChordOne Mag. 編集部が国内外の主要 ATS を、公式情報・導入事例・編集部のヒアリングをもとに整理したものです。記載した料金・機能の傾向は 2026 年 5 月時点の各社公開情報と編集部リサーチに基づきます。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。事実誤認のご指摘・各製品ベンダーからの最新情報のご提供は、お問い合わせフォーム までお寄せください。
編集体制・執筆方針・ファクトチェック方針については 編集体制ページ をご覧ください。
引用・参考資料
- HERP Hire 公式サイト
HERP Hire の機能・料金の最新情報。
- HRMOS採用 公式サイト
HRMOS採用 と HRMOS シリーズの最新情報。
- Talentio 公式サイト
Talentio の機能・料金の最新情報。
- ジョブカン採用管理 公式サイト
料金プラン(公開)と機能の最新情報。
- sonar ATS 公式サイト
新卒・中途のフロー自動化機能の最新情報。
- MOCHICA 公式サイト
LINE 連携・新卒採用機能の最新情報。
- i-web 公式サイト(ヒューマネージ)
新卒採用・適性検査連携の最新情報。
- Workday Recruiting 公式サイト
グローバル HCM 統合の最新情報。
- Greenhouse 公式サイト
構造化面接・DEI レポート機能の最新情報。