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1on1の質問例50選とアジェンダの型|「話すことがない」を解消する

1on1が進捗確認になっている、沈黙が気まずい、「話すことがない」と言われる——多くの1on1の悩みは、質問の引き出しとアジェンダの型で解決できます。カテゴリ別の質問例50選と30分の基本アジェンダ、続けるための記録の仕組みまで、明日の1on1からそのまま使えるかたちで整理しました。

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この記事の要点

  • 1on1は上司のための進捗確認ではなく「部下のための時間」。テーマ選択権を部下に渡すのが大原則です。
  • 30分の基本形は「チェックイン5分 → 部下のテーマ15分 → フィードバック・キャリア7分 → ネクストアクション3分」。
  • 質問はカテゴリ別に引き出しを持っておくと、沈黙や「特にないです」に対応できます。
  • 話したことと決めたことを短く記録し、次回の続きから入ることが、1on1を「意味のある時間」に変えます。

1on1の目的:進捗確認の場にしない

1on1がうまくいかない最大の原因は、目的が「上司が状況を把握する場」になっていることです。それはチームミーティングや日報で足ります。1on1の目的は部下の障害を取り除き、成長とコンディションを支援すること——つまり部下のための時間です。

この前提から、運用の原則が3つ導かれます。

  • テーマの選択権は部下にある:「今日は何を話したい?」から始め、上司のアジェンダは後半に回す。
  • 話す割合は部下7:上司3:上司が話しすぎたら、その1on1は失敗と考える。
  • ジャッジしない:1on1での発言が評価に直結すると感じさせた瞬間、本音は出なくなります。安心して話せる場であることは心理的安全性の実践そのものです。

30分アジェンダの基本形

型があると、雑談で終わることも尋問になることも避けられます。慣れるまでは次の配分をおすすめします。

時間パートやること
0–5分チェックインコンディションの確認。仕事以外の話題も可。表情・声のトーンの変化を見る
5–20分部下のテーマ部下が持ち込んだ話題(業務の障害・悩み・相談)。上司は質問と傾聴に徹する
20–27分フィードバック・キャリア直近の良かった行動を具体的に伝える。月1回程度はキャリアの話題を入れる
27–30分ネクストアクション合意したことを言語化して記録。「次回までに◯◯」を双方で確認

頻度は週1回または隔週で30分が基本です。月1回では話題が溜まりすぎて表面的になります。新入社員や異動直後のメンバーは週1回に上げます。

1on1の質問例50選(カテゴリ別)

質問の引き出しを持っておくと、沈黙や「特にないです」への不安がなくなります。全部使う必要はありません。相手とタイミングに合わせて1〜2個選びます。

① アイスブレイク・チェックイン(8問)

  1. 最近どう?調子を10点満点で言うと?
  2. 先週と比べて、今週の忙しさはどう?
  3. 最近、仕事で一番時間を使っていることは?
  4. 今週、一番エネルギーを使ったことは?
  5. 最近ハマっていることある?(仕事以外でも)
  6. 睡眠は取れてる?
  7. チームの雰囲気、最近どう感じてる?
  8. 今日はどんな時間にしたい?

② コンディション・モチベーション(9問)

  1. 最近、仕事が面白いと感じた瞬間は?
  2. 逆に、気が重かった仕事は?
  3. 今の業務量は、余裕・ちょうどいい・きつい、のどれ?
  4. 最近少しモヤッとしたことは?
  5. もし1つだけ業務を手放せるなら、何を手放したい?
  6. 働き方(リモート・時間など)で調整したいことはある?
  7. 最近、誰かに感謝したことは?
  8. チームに対して言いにくいけど気になっていることは?
  9. 私(上司)に手伝ってほしいのに言えていないことは?

③ 業務・課題の深掘り(9問)

  1. 今、一番詰まっていることは?
  2. それが解決したら、何が変わる?
  3. 誰の・何の判断待ちで止まっている仕事はある?
  4. 今のプロジェクトで、一番リスクだと思っていることは?
  5. 自分で決めていいか迷っていることは?
  6. 今のやり方で、実は非効率だと思っていることは?
  7. もっと情報がほしい・共有が足りないと感じる領域は?
  8. 今週の優先順位、どう考えてる?
  9. 私が把握しておくべきことで、まだ伝えていないことは?

④ キャリア・成長(9問)

  1. 半年後、どんな仕事ができるようになっていたい?
  2. 最近、成長を実感したことは?
  3. 今の業務で、もっと伸ばしたいスキルは?
  4. 挑戦してみたい仕事・役割はある?
  5. 今の仕事のうち、キャリアにつながっている実感があるのは?
  6. 社内で「この人から学びたい」と思う人は?
  7. 1年前の自分と比べて、何が変わった?
  8. 今後やりたくない・向いていないと感じる仕事は?
  9. キャリアについて、会社に期待したいサポートは?

⑤ フィードバック(8問)

  1. 先週の◯◯、すごく良かった。自分ではどう感じてる?
  2. 私のマネジメントで、やりにくいと感じることは?
  3. もっとこうしてほしい、というリクエストはある?
  4. 私からのフィードバック、足りてる?多すぎる?
  5. 今のチームの意思決定のスピード、どう感じる?
  6. 会議の進め方で変えたいことは?
  7. 最近受けたフィードバックで、納得できなかったものは?
  8. 評価やゴール設定について、不明瞭な点はある?

⑥ チーム・関係性(7問)

  1. チーム内で、コミュニケーションが取りにくい相手はいる?
  2. 他チームとの連携で困っていることは?
  3. チームに新しく入った人、うまく立ち上がれていると思う?
  4. チームで最近うまくいっているプロセスは?
  5. 「これはうちのチームの良い文化だ」と思うことは?
  6. 逆に、変えた方がいい習慣・空気はある?
  7. もし明日からチームのリーダーになったら、最初に何を変える?

「話すことがない」と言われたら

「特にないです」は、本当に何もないのではなく、「この場で何を話していいか分からない」「話しても変わらないと思っている」のサインであることがほとんどです。4つの対処が有効です。

  • 事前にテーマ候補を渡す:前日までに「明日は コンディション/詰まっていること/キャリア のどれか話したいものある?」と軽く聞いておく。ゼロから考えさせない。
  • 前回の続きから入る:記録があれば「前回◯◯って言ってたけど、その後どう?」から自然に始められます。これが記録を残す最大の理由です。
  • 小さい質問から入る:「最近少しモヤッとしたことは?」「10点満点で今週は何点?」のような答えやすい質問は、大きな話題の入口になります。
  • 形式を疑う:毎週話すことがないなら、隔週に変える、散歩しながらにする、など形式を本人と相談します。「やらされ1on1」の継続が一番の毒です。

なお、以前は話していた人が急に「特にない」を繰り返すようになった場合は、コンディション低下や離職検討のサインの可能性もあります。離職前に行動データが変わる理由もあわせてご覧ください。

1on1のNG行動

  • 進捗確認で埋める:それはチームミーティングでやる。1on1の目的が崩れる最典型パターンです。
  • 上司が話しすぎる:アドバイスしたくなっても、まず「どう考えてる?」と質問で返す。
  • ドタキャン・頻繁なリスケ:「あなたとの時間は優先度が低い」というメッセージとして伝わります。リスケするなら必ず代替日をその場で決める。
  • 聞いた内容をその場で評価につなげる:弱みの相談が評価に響くと感じさせると、以後本音は出ません。
  • 言いっぱなし・聞きっぱなし:相談された障害を放置すると「言っても無駄」が学習されます。動けない場合も、動けない理由を次回伝える。

記録と継続の仕組み

1on1を「良い雑談」で終わらせないために、最低限の記録を残します。長い議事録は不要で、①話したテーマ ②合意したネクストアクション ③次回に持ち越すことの3行で十分です。記録があると、次回の続きから入れる、言いっぱなしを防げる、マネージャー交代時に文脈を引き継げる、という3つの効果があります。

また、1on1は単体で完結させず、パルスサーベイと組み合わせると精度が上がります。サーベイでスコアが下がったメンバーとの1on1ではコンディションを厚めに聞く、といった連携ができるからです。ツールの選び方は1on1ツール比較6選で整理しています。

ChordOneでは、1on1の記録・パルスサーベイ・評価・称賛を同じ従業員データ基盤で運用でき、AIが直近のサーベイ結果や称賛から次の1on1で話すべきトピックを提案します。従業員20名まで無料です。

よくある質問

1on1では何を話せばいいですか?

「コンディション → 業務の障害 → キャリア・成長 → フィードバック」が基本の流れです。テーマは部下に選んでもらい、進捗確認は別の場で済ませます。

適切な頻度と時間は?

週1回または隔週で30分が基本です。短くても定期的に続けることが、長時間を不定期にやるより効果的です。

記録は残すべきですか?

話したテーマと合意したアクションを3行で残すことをおすすめします。次回の続きから入れるようになり、1on1の質が大きく変わります。

部下が本音を話してくれません。

1on1の発言がジャッジされないという安心(心理的安全性)が前提です。上司から先に弱みや失敗を開示する、聞いた相談を放置しない、を数か月続けると変わります。詳しくは心理的安全性の高め方をご覧ください。

ChordOne

20人まで無料で、1on1とサーベイの連携を始められます

記事の質問例を、ChordOneの1on1記録とパルスサーベイでそのまま運用できます。料金の目安は料金シミュレータで確認できます。

編集部メモ

本記事の質問例は、1on1の実務で広く使われる問いを編集部で整理・再構成したものです。すべてを使う必要はなく、相手との関係性とタイミングに合わせて選ぶことを前提にしています。質問はコピーしてそのまま使っていただけます。

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