無料診断 ChordOne サービスサイト
← 情シス・SaaSのすべての記事へ戻る

【2026年】オフボーディング対応SaaS比較8選|Okta・HENNGE・ジョーシス・Bundle・マネーフォワード・SmartHR・ジンジャー vs ChordOne

退職処理の抜け漏れを防ぐSaaS8選を、「IdP/SSO型」「SaaS管理型」「HR一体型」の3タイプに整理して比較します。SaaSアカウントの自動削除にとどまらず、Google DriveやOneDriveのファイル所有権変更まで対応できるかどうかも確認ポイントです。情シス専任がいないスタートアップから100名超の中堅企業まで、規模別の選び方も解説します。

  • オフボーディング
  • SaaS管理
  • 退職処理
  • 情シス
  • ファイル所有権

この記事の要点

  • オフボーディング対応SaaSは「IdP/SSO型(Okta・HENNGE)」「SaaS管理型(ジョーシス・Bundle・マネーフォワード)」「HR一体型(SmartHR・ジンジャー・ChordOne)」の3タイプに分かれる。
  • SaaSアカウントの自動削除はIdP型が最も強いが、HR側のワークフロー(引き継ぎ・備品回収・退職面談)は別ツールで管理する必要がある。
  • Google DriveやOneDriveのファイル所有権変更まで自動化できるのは、OktaやジョーシスなどGoogle Workspace/Microsoft 365と深く連携するツールのみ。
  • 情シス専任がいない20〜100名のスタートアップなら、HRと情シスが同じ画面で退職処理を完結できるChordOneが運用コストを最も抑えやすい。
  • どのツールでも「まず自社のSaaS棚卸しリスト作成」と「IdPの整備状況確認」が前提になる。

なぜオフボーディング管理が重要か

退職処理は「Slackを止めて、メールを無効化する」だけで終わりだと思われがちです。しかし現実には、社員が日常的に使うSaaSは平均10〜20ツールに達します。ITが把握していないシャドーSaaSも含めると、退職後も有効なアカウントが複数残っているのが多くの企業の実態です。

情報漏洩リスクだけではありません。退職者のライセンス料が引き続き発生する「ゾンビライセンス」問題、監査対応でアクセス権一覧を求められた際に手動集計に追われる問題も、オフボーディング管理の不備から生じます。

米国のセキュリティレポートでは、情報漏洩の約20%が元社員・業者の不正アクセスに起因するとされています。日本でも2022年の個人情報保護法改正により、退職者のデータアクセス管理は法的な義務に近い位置づけになっています。

見落とされがちなファイル所有権の問題

退職処理でとくに見落とされやすいのが、Google DriveやOneDriveに保存されたファイルの所有権です。退職者のアカウントを削除すると、その人が作成したドキュメントやスプレッドシートが一緒に消えてしまうケースがあります。あるいは消えずにオーナー不在のまま残り、共有リンクが使えなくなってチームが混乱するケースも起きています。

具体的な問題は3パターンです。まず、退職者がオーナーのドライブファイルがアカウント削除と同時に消去される。次に、共有ドライブではなく個人ドライブに保存されていた業務ファイルが誰もアクセスできなくなる。最後に、元社員のメールアドレス宛に送られた重要なGmailが参照できなくなる、というものです。

これを防ぐには「アカウント削除前にファイルの所有権を管理者または後任者に移転する」という手順が必要です。この操作をワークフローに組み込めるかどうかが、ツール選びの重要な判断軸になります。

オフボーディング対応SaaSの3タイプと選び方の軸

タイプ①:IdP/SSO型(Okta・HENNGE One)

IdP(Identity Provider)として組織のSaaSアカウントを一元管理し、退職時にSSO経由で連携しているSaaSのアクセスを一括停止します。SCIMプロビジョニングに対応するSaaSのアカウントは自動削除も可能です。OktaはOkta Workflowsを使えばGoogle DriveのファイルオーナーをIT管理者に移す処理まで自動化できます。ただし、SSO非対応のSaaSや備品回収・引き継ぎなどのHRワークフローは別管理になります。

タイプ②:SaaS管理型(ジョーシス・Bundle by freee・マネーフォワードIT管理クラウド)

SaaSのライセンス・利用状況を可視化し、退職時のアカウント停止・削除を管理する国内ツール群です。Google Workspace連携が充実しているものはファイル所有権移転にも対応します。HRシステムとAPI連携して退職情報を受け取り、自動でアカウント停止するフローを構築できます。HR機能(引き継ぎ・備品・退職面談)は別ツールとの組み合わせが必要です。

タイプ③:HR一体型(SmartHR・ジンジャー・ChordOne)

人事台帳上での退職処理を起点に、オフボーディングワークフローが自動起動します。備品回収・引き継ぎ・退職面談・SaaSアカウント削除依頼までをHRが同一画面で管理できます。SmartHRのように連携SaaSへのアカウント削除通知を自動化しているものもあれば、チェックリスト管理が中心のものもあります。SaaSアカウントの「自動削除」はSSO/SCIM連携の整備状況に依存します。

主要8サービスの整理

Okta(IdP/SSO型)

世界最大手のIDaaS。SCIMで連携したSaaSのアカウントをプロビジョニング/デプロビジョニングします。Okta Workflowsを使えばGoogle Driveのファイル所有権をIT管理者に移転する処理や、退職者の1Passwordアカウントを停止する処理なども自動化でき、退職時の一連の操作をノーコードフローで組めます。日本語UIも整備済みで、国内大手・外資系企業での採用が多いです。料金は月額数十ドル〜/ユーザーで、中規模以上向け。

HENNGE One(IdP/SSO型・国内)

ヘンゲ株式会社が提供する国内向けクラウドセキュリティ+IdPプラットフォーム。メールセキュリティ(DLP・暗号化)とIdP機能を一体提供しており、Google WorkspaceやMicrosoft 365と連携してアカウントの有効化・無効化を管理します。Microsoft 365連携でOneDriveファイルの管理者移管も可能です。国内大企業・官公庁での実績が多く、日本語サポートが充実。料金は要問い合わせ(100名〜が主な対象)。

ジョーシス(SaaS管理型・国内)

国内で最も機能が充実したSaaS管理ツールのひとつ。SmartHRや freee人事労務などの人事SaaSと連携し、退職情報をトリガーにSaaSアカウントを自動停止します。Google Workspace連携ではアカウント停止と同時にDriveファイルの所有権を指定管理者に移転するフローが組めます。デバイス管理・IT資産管理も同一プラットフォームで可能。50〜500名帯での導入実績が多く、料金は要問い合わせ(中〜高)。

Bundle by freee(SaaS管理型・国内)

freeeが提供するSaaS管理ツール。従業員ごとの利用SaaSを可視化し、不要ライセンスのコスト削減と退職時のアカウント停止依頼を一元管理します。freee人事労務との連携で退職情報を自動取得でき、各SaaSの管理者への停止依頼通知を自動送信できます。ファイル所有権変更は連携先SaaSの仕様に依存し、現時点では手動対応が残るケースが多いです。freeeを既に使っている企業との親和性が高く、料金は要問い合わせ。

マネーフォワード IT管理クラウド(SaaS管理型・国内)

マネーフォワードが提供するIT資産・SaaS管理ツール。PCやスマートフォンなどの端末管理とSaaSライセンス管理を一体化しており、退職時の端末回収リストと合わせてSaaSの利用状況を確認できます。マネーフォワード クラウド人事労務との連携で退職情報を取り込みますが、SaaSアカウントの自動削除よりも「棚卸しと削除依頼の管理」が中心です。ファイル所有権変更は対応外。マネーフォワードの他クラウドサービスを使っている企業向け。

SmartHR(HR一体型・国内)

国内最大手HR SaaS。退職手続きのテンプレートとワークフロー機能を持ち、書類提出・社会保険脱退手続きの自動化に強みがあります。SlackやGoogle Workspaceなどとの連携で、退職処理完了時に各SaaSへの通知を送るフローを組めます。一方、SaaSアカウントの直接削除よりも「通知・確認の自動化」が中心で、ファイル所有権変更は対応外です。HR台帳としての完成度は国内最高水準。従業員規模を問わず広く使われています。

ジンジャー(jinjer)(HR一体型・国内)

人事・勤怠・給与・経費・採用をまとめて管理するHR All-in-Oneツール。退職処理から各種SaaSへの停止依頼通知、備品回収確認まで同一ワークスペースで管理できます。SaaSアカウントの自動削除はSSO連携次第で、現状はチェックリストとタスク通知が中心です。Google DriveやOneDriveのファイル所有権変更は対応外。100〜500名規模での採用が多く、料金は要問い合わせ。

ChordOne(HR一体型・国内)

採用 → 入社 → 評価 → 退職までを1つの従業員台帳で管理するHR All-in-Oneプラットフォーム。HR担当者が退職処理を起票した瞬間にオフボーディングワークフローが自動起動し、SaaSアカウント削除タスク・備品回収確認・引き継ぎ・退職面談記録までを一画面で追跡できます。ファイル所有権変更はワークフロー内のチェック項目として管理し、Google Workspace連携を通じた自動移転にも対応予定です。情シス専任を置けないスタートアップに最も適合。20名まで無料、月額200円/ユーザーから。

比較マトリクス

IdP/SSO型・SaaS管理型

観点 Okta HENNGE One ジョーシス Bundle by freee マネーフォワード IT管理
SaaSアカウント自動削除 ◎(SCIM連携) ◎(SSO連携) ◎(人事連携) ○(通知ベース) △(手動確認)
ファイル所有権変更
(Google Drive / OneDrive)
◎(Workflows自動化) ○(M365連携) ○(GW連携) △(手動) ×
シャドーSaaS検出
人事台帳との連動 △(HR SaaS連携) ○(外部HR連携) ○(freee人事連携) ○(MF人事連携)
備品回収・引き継ぎ管理 × × × ○(端末のみ)
監査ログ・アクセス権記録
日本語対応
適性規模 100〜数万名 100〜数千名 50〜500名 30〜300名 30〜500名
料金感 高(要問合せ) 中〜高(要問合せ) 中〜高(要問合せ) 中(要問合せ) 中(要問合せ)

HR一体型

観点 SmartHR ジンジャー ChordOne
SaaSアカウント自動削除 ○(連携通知) △(通知ベース) ○(連携SaaSのみ)
ファイル所有権変更
(Google Drive / OneDrive)
× × △(チェック項目として管理)
オフボーディングワークフロー全体 ○(書類・手続き中心) ◎(HR起点で全工程)
人事台帳との連動 ◎(同一システム) ◎(同一システム) ◎(同一システム)
備品回収・引き継ぎ管理
監査ログ・アクセス権記録
日本語対応
適性規模 10〜数万名 100〜500名 20〜200名
料金感 中(要問合せ) 中〜高(要問合せ) 20名無料 + 200円/ユーザー

ユースケース別の選び方

情シス専任なし・20〜50名のスタートアップ

HRが退職処理全体をハンドリングしているケース。OktaやHENNGEはSSO基盤の整備が前提になるため、現段階では過剰投資になりやすいです。ChordOneでHR起点のオフボーディングワークフローを整備し、Google Workspaceの管理者対応と連携する構成が最も現実的です。まず20名無料枠で動かしながら、SaaS連携を段階的に広げていく進め方を推奨します。

情シス兼任・50〜150名・Google Workspace利用

退職処理のたびにGoogle Driveのファイル所有権移転を手動でやっているなら、ジョーシスの導入が費用対効果の高い選択です。SmartHRやfreeeなどの人事SaaSと連携させ、退職情報をトリガーにSaaSアカウント停止とドライブファイル移転を自動化できます。HRワークフローはChordOneかSmartHRと組み合わせる構成も有効です。

Microsoft 365中心・150名以上

HENNGE OneがOneDriveのファイル管理・メールアーカイブも含めてMicrosoft 365環境に深く統合しています。既にHENNGEを使っている企業なら、退職時のアカウント停止フローをHENNGEの管理コンソールで一元化するのが合理的です。Okta Workflowsと組み合わせてさらに細かい自動化を組むことも可能です。

SSO基盤が整備済み・監査対応も必要・200名以上

既にOktaを導入しているなら、Okta Workflowsを使ったオフボーディング自動化を深堀りするのが最優先です。SCIM連携しているSaaSのアカウント削除、Driveファイルの所有権移転、1Passwordの停止まで1つのフローに組み込めます。HRワークフローはSmartHRまたはChordOneと組み合わせて、HRとITが同じワークフローの中で動く設計が理想です。

HR All-in-Oneで統一したい・20〜100名

採用から退職まで一つのツールで完結させたいなら、ChordOneが最もシンプルです。HRが退職起票した瞬間にオフボーディングワークフローが起動し、備品回収・引き継ぎ・SaaSアカウント削除チェックまで一画面で追えます。ツールを増やしたくない、情シス工数を最小化したい、コストを抑えたいという優先順位なら最適解になります。

導入前チェックリスト

  • 自社で利用中のSaaS一覧は棚卸しできているか。シャドーSaaS(IT未把握のツール)の洗い出しは済んでいるか。
  • 退職処理の「トリガー」は誰がどこで入力するか。人事が入力?情シスに口頭連絡?連絡が属人化していないか。
  • Google WorkspaceまたはMicrosoft 365のファイル所有権移転を、現在どのように処理しているか。手動なら何分かかっているか。
  • SSO(Okta・HENNGE・Microsoft Entra ID等)を導入しているか。SCIMに対応しているSaaSの比率は?(IdP型の自動化範囲がここで決まる)
  • 退職後何時間以内に全SaaSのアクセスを切るか。SLAとして社内で明文化されているか。
  • 備品回収・引き継ぎ・退職面談は誰がどのツールで管理しているか。オフボーディングワークフローと統合する必要があるか。
  • SOC2・ISO27001取得予定があるか。監査ログとアクセス権変更履歴の保持要件はあるか。
ChordOne

退職処理の抜け漏れを、仕組みで防ぐ

20名まで無料でオフボーディングワークフローを試せます。まず自社の退職処理フローをChordOne上で再現してみてください。デモ環境で実際の動きを確認することもできます。

編集部メモ

本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。各ツールのファイル所有権変更・SCIM対応・料金は随時アップデートされるため、公式サイトおよびサポートにてご確認ください。Okta WorkflowsによるGoogle Driveファイル所有権移転の自動化は、Google Workspace Enterpriseプランとの組み合わせで動作します。

デモ相談 今すぐ無料で試す