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SmartHR vs ChordOne 徹底比較|スタートアップがHRツールを選ぶ基準【2026年】

SmartHRは国内最多実績の労務クラウド、ChordOneは採用から評価・カルチャー管理・情シスまでオールインワンのスタートアップ向けHRプラットフォームです。この記事では2製品を機能・料金・適合ケースの3軸で徹底比較し、「自社にどちらが向いているか」「両方使う場合の分担はどうすべきか」を整理します。

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この記事の要点(3 行)

  • SmartHRは労務手続きの電子化・年末調整・従業員DBの整備で国内最多実績(登録9万社超)。専任HR担当がいる100名以上の組織に強い。
  • ChordOneは採用→評価→カルチャー診断→情シス管理までオールインワン。コアHR無料。HR兼任のスタートアップ〜100名規模向け。
  • 両者は競合でなく補完関係になるケースも多い。「労務はSmartHR、カルチャー・評価はChordOne」という分担も選択肢。

1. SmartHRとChordOneの基本的な違い

HRツール選びで迷ったとき、最初に整理しておくべきは「そのツールが何を解決するために生まれたか」という設計思想です。SmartHRとChordOneは、出発点が異なります。

SmartHRの設計思想:「労務電子化」から始まったプラットフォーム

SmartHRは「労務手続きの電子化」から出発したプラットフォームです。入社手続き・年末調整・社会保険・雇用契約の電子化が核であり、マイナンバー収集・e-Gov電子申請との連携など、人事労務の法対応を自動化することに最も力を入れてきた製品です。登録企業数9万社以上という国内最大シェアはその実績を裏付けています。

近年はタレントマネジメント・サーベイ・OKRなどの機能も拡張していますが、強みの中心は依然として「法令に準拠した労務手続きを漏れなくデジタル化する」領域にあります。専任のHR・労務担当者がいて、行政手続き・給与計算連携を効率化したい100名以上の組織に特に評価されています。

ChordOneの設計思想:「スタートアップのバックオフィスをひとつに」

ChordOneは「スタートアップのバックオフィスをひとつに」というコンセプトのオールインワンプラットフォームです。従業員管理・組織図・採用ATS・評価(OKR/MBO/360°)・カルチャー診断・SaaS管理・入館管理まで、1つのワークスペースで動かせます。

特徴的なのは、コアHR(従業員管理・組織図)が永続無料である点です。HRが兼任担当者1〜2名で回っているスタートアップが、採用から評価・カルチャー構築まで一気通貫で管理できるよう設計されています。複数SaaSのアカウント管理をひとつにまとめたい情シス兼任担当者にも支持されています。

ひとことで言うと

SmartHRは「労務手続き・法対応の自動化」を深掘りした専門ツール。ChordOneは「採用〜評価〜カルチャー〜情シスを1プラットフォームで完結」させるオールインワンツール。解くべき課題が異なるため、どちらが「優れている」かではなく、「自社の今の課題にどちらが合うか」で選ぶのが正しいアプローチです。

2. 機能カバレッジ比較表

主要機能について、2026年7月時点の対応状況を整理しました。◎は主要機能として充実、◯は対応あり、△は限定的・別モジュール、×は非対応または別製品が必要です。

SmartHRとChordOneの機能カバレッジ比較表
機能SmartHRChordOne
従業員データベース
労務手続き電子化(入社・退社・各種届出)△(基本のみ)
年末調整×
給与計算連携◎(freee・マネフォ等)△(外部連携)
組織図管理
採用管理(ATS)△(別モジュール)
人事評価(OKR/MBO/360°)◯(タレントマネジメント)
カルチャー診断・組織分析×
パルスサーベイ・離職分析◯(サーベイ機能)
SaaS・IT資産管理×
入館管理・来客受付×
無料プラン×◎(コアHR無料)

※ 機能対応は2026年7月時点の各社公開情報をもとにした編集部調査です。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

比較表から読み取れること

SmartHRは「労務・人事データ管理」の縦深が強く、年末調整・電子申請など法令対応の手続き領域では代替が難しい機能を多く持っています。一方、採用ATS・カルチャー診断・SaaS管理といった「組織をつくる・育てる」領域では手薄です。

ChordOneはその逆で、組織をつくる・育てる領域(採用・評価・カルチャー・情シス)はオールインワンで対応していますが、年末調整や社会保険の電子申請など行政手続き系はカバーしていません。コアHR(従業員管理・組織図)が無料であることも、初期コストを抑えたいスタートアップには重要なポイントです。

3. 料金比較

料金体系は両製品で大きく異なります。

SmartHRの料金

SmartHRは従業員数に応じた月額制を採用しており、公開価格はなく問い合わせ制です。一般的な目安として、中小規模企業(50〜100名程度)で月数万円〜となるケースが多く報告されています。利用する機能モジュール(タレントマネジメント・サーベイなど)によって追加費用が発生する構造です。

年末調整・e-Gov連携などのコア機能をフル活用するには、一定の契約規模が必要になる場合があります。まずは見積もりを依頼して、実際のコストを確認することを推奨します。

ChordOneの料金

ChordOneのコアHR(従業員管理・組織図)は永続無料です。採用ATS・評価・カルチャー診断・SaaS管理などの有料機能は、必要な機能を選んで追加する機能別課金モデルを採用しています。

スタートアップにとって重要なのは、「まず0円で始められ、必要になった機能だけ追加できる」という柔軟性です。初期コストを抑えながら、組織の成長とともにプラットフォームを拡張できます。

コスト比較のまとめ

小規模スタートアップ(10〜50名)にとっては初期コストの差が大きく、コアHR無料・採用・評価が1プラットフォームで動くChordOneのコスト優位は顕著です。100名を超え、労務手続きの電子化・年末調整・給与計算連携が急務になってきた段階でSmartHRの投資対効果が高まります。

4. SmartHRが向いているケース

次のいずれかに当てはまる組織には、SmartHRが第一候補になります。

  • 入社手続き・年末調整・社会保険の電子化が急務:書類の紙対応・郵送対応の工数が爆発しており、法定手続きのデジタル化を最優先で進めたい。SmartHRの中核機能が直接課題を解決します。
  • 100名以上、HR担当が専任でいる:専任担当者が労務フローを設計・運用できる体制があり、SmartHRの機能の広さを活かせる。HR兼任1名のスタートアップでは機能過多になるケースもあります。
  • freee・マネーフォワードとのAPI連携が必要:給与計算・会計システムとの自動連携を設計に組み込みたい場合、SmartHRの充実した外部連携は強みになります。
  • 行政手続きの電子申請(e-Gov)を活用したい:社会保険・雇用保険の電子申請を内製化したい、手続き書類の管理コストを下げたい組織に向きます。
  • M&AやIPO準備で労務コンプライアンス整備が必要:法定帳票の整備・データの正確性が求められるフェーズでは、SmartHRの実績と機能が評価されます。

5. ChordOneが向いているケース

次のいずれかに当てはまるスタートアップには、ChordOneが現実的な選択肢です。

  • HRが兼任で、採用から評価・情シスまで1人で回している(10〜100名規模のスタートアップ):HRと情シスを1〜2名で兼任しているフェーズでは、ツールを増やすより1プラットフォームで完結させるほうが運用負担が小さくなります。ChordOneは採用ATS・評価・SaaS管理・組織図を1つのワークスペースで動かせます。
  • カルチャー構築・組織タイプの可視化を採用・評価に活かしたい:「自社のカルチャーに合う人を採用したい」「チームの強みと弱みを評価設計に反映したい」という課題は、SmartHRでは対応できません。ChordOneのカルチャー診断・組織分析が直接役立ちます。
  • 複数SaaSのコストを削減・統合したい:採用ツール・評価ツール・組織図ツール・IT資産管理ツールと複数のSaaSが乱立している場合、ChordOneへの統合でコストと管理工数を削減できます。
  • まず無料で使い始め、必要な機能を追加したい:VC調達前・プロダクト開発優先フェーズで、バックオフィスへの初期投資を最小化したいスタートアップに向きます。コアHR無料から始め、採用・評価と段階的に機能を追加できます。
  • 入館管理・来客受付をHR基盤と連携させたい:物理的なオフィス管理とHRデータを統合したい場合、ChordOneが対応しています。

6. 両方使う場合の組み合わせ方

SmartHRとChordOneは、実は競合より補完関係になるケースが多いツールです。組織の成長フェーズによっては「両方使う」という選択が現実的です。

基本的な分担の考え方

「労務手続き・年末調整・電子申請はSmartHR、カルチャー管理・評価・採用・SaaS管理はChordOne」という役割分担が現実的なパターンです。それぞれのツールが最も得意とする領域で使えば、全体の運用効率が上がります。

従業員マスタの扱い方

両方を使う場合、従業員マスタ(SSOT:Single Source of Truth)をどちらに置くかが重要です。労務手続きの観点からSmartHRを従業員データの一次管理先とし、ChordOneにCSVインポートで同期する方法が現実的です。入社・退社のタイミングで従業員データを更新し、双方のシステムを一致させる運用フローを設計しましょう。

従業員マスタの一元化についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

成長に応じた段階的な移行アプローチ

スタートアップによくある成長パターンとしては次の流れがあります。

  1. 〜30名フェーズ:ChordOneのコアHR無料+採用・評価機能で、バックオフィス全体をChordOneで完結。
  2. 30〜100名フェーズ:労務手続きが増えてきたタイミングでSmartHRを追加。「労務はSmartHR、評価・カルチャーはChordOne」の分担体制へ移行。
  3. 100名〜フェーズ:SmartHRをコアの労務プラットフォームとして強化しながら、ChordOneでカルチャー・組織分析・情シス管理を継続。

どのフェーズでどちらを使うかの判断は、「専任HR担当者がいるか」「年末調整の電子化が急務か」という2点で大きく変わります。

7. よくある質問(FAQ)

Q1. SmartHRからChordOneに移行できますか?

はい。従業員データのCSVエクスポート→インポートで基本データは移行できます。ただし年末調整・社会保険手続きはSmartHRが強みのため、両方を目的別に使い続ける企業も多いです。

Q2. スタートアップ(20〜30名)にはどちらが向いていますか?

コアHRが無料・採用・評価・カルチャー管理まで1ツールで動かせるChordOneが現実的な選択肢です。労務手続きが複雑化してきたタイミングでSmartHRを追加する企業も多いです。

Q3. SmartHRとChordOneは連携できますか?

現在は公式連携はありませんが、CSVを通じたデータ連携が可能です。API連携についてはお問い合わせください。

Q4. どちらが安いですか?

コアHR(従業員管理・組織図)はChordOneが永続無料です。SmartHRは従業員数に応じた月額制で、規模が小さいほどChordOneのコスト優位が大きくなります。

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編集部メモ

本記事はSmartHR・ChordOneの各社公開情報と編集部の運用知見をもとに、「スタートアップがHRツールを選ぶ基準」という実務観点で整理しました。機能・料金は2026年7月時点の目安で、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。事実誤認のご指摘は お問い合わせフォーム まで。執筆方針は 編集体制ページ をご覧ください。

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