両手型・片手型(RA/CA分業)の業務設計とツール要件
人材紹介の体制は、1人がクライアントと候補者の両方を担う「両手型」と、RA(クライアント担当)とCA(候補者担当)を分ける「片手型(分業)」に大別されます。どちらを選ぶかで業務フローもツールに求める要件も変わります。それぞれの設計と、体制変更でも運用が止まらないツール要件を整理しました。
この記事の要点
- 両手型は1人で一気通貫、片手型はRA/CAの分業。規模とフェーズで向き不向きが変わります。
- 両手型は情報が分断しにくい一方、属人化しやすい。片手型は専門性と量を追えるが、引き継ぎと重複防止が課題になります。
- どちらでも、候補者・求人・進捗・履歴が共有データとして残ることが前提です。
- 将来の分業を見越し、担当の付け替えと履歴共有ができるツールを選ぶと、体制変更で運用が止まりません。
両手型と片手型の2つの体制
人材紹介の業務体制は、担当の持ち方で大きく2つに分かれます。
1人または同一チームが、クライアント(求人)側と候補者側の両方を担当。求人理解と候補者理解が同じ人に集約される。
RA(リクルーティングアドバイザー)がクライアント、CA(キャリアアドバイザー)が候補者を担当。役割を分けて専門性と量を追う。
メリットと課題
| 観点 | 両手型 | 片手型(分業) |
|---|---|---|
| 情報の一貫性 | 1人に集約され分断しにくい | RA/CA間で共有が必要 |
| 専門性・量 | 個人の幅に依存 | 役割特化で量・専門性を追える |
| 属人化リスク | 高い(担当依存) | 分散するが引き継ぎ依存 |
| 主な課題 | 業務過多・抜け漏れ | 引き継ぎ漏れ・重複アプローチ |
| 向く規模 | 少人数・立ち上げ期 | 人数増・拡大フェーズ |
引き継ぎと重複アプローチの防止
片手型でもっとも事故が起きやすいのが、RAとCAの間、あるいは担当者間の連携です。次の設計で、引き継ぎ漏れと重複アプローチを防ぎます。
- 担当の明示:候補者・クライアントごとに現在の担当が誰かが一目で分かる。
- 履歴の共有:誰がいつ何を連絡・推薦したかが時系列で残る。
- 推薦状況の可視化:同じ候補者がどのクライアントに推薦済みかが見え、重複を防ぐ。
- 引き継ぎの記録:面談ノートや意向メモが残り、担当交代でも文脈が途切れない。
体制別に必要なツール要件
体制によって、ツールに求める優先要件が変わります。
- 両手型の優先要件:求人・候補者・マッチング・売上を同じ画面で行き来できること。1人の業務効率を最大化する設計。
- 片手型の優先要件:担当の付け替え、履歴・推薦状況の共有、重複アプローチの検知、役割別のKPI管理。
- 共通要件:候補者と求人が同じデータベースにあり、最終接触日・進捗が関係者から見えること。
役割別のKPIの持たせ方は人材紹介のKPI設計で詳しく扱っています。
体制を移行するとき
多くのエージェントは、立ち上げ期の両手型から、拡大に伴って片手型(分業)へ移行します。このとき、候補者と求人が別々のシートやツールに分かれていると、担当の付け替えや情報共有でつまずきます。将来の分業を見越して、はじめから候補者・求人・履歴を同じデータベースで持てるツールを選ぶと、体制変更で運用が止まりません。
ChordOneの人材紹介向けATS/候補者CRMは、候補者・求人・進捗・履歴を同じワークスペースで共有でき、両手型でも片手型でも運用できます。従業員20名まで無料で始められます。
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編集部メモ
本記事は人材紹介の一般的な体制(両手型・片手型)を前提に整理したものです。最適な体制は事業規模・職種・クライアント構成により異なるため、自社の状況に合わせてご活用ください。
関連情報
- 人材紹介のKPI設計
体制別の指標の持たせ方。
- 人材紹介向けATS・CRM比較
体制要件を満たすツールの選び方。
- 人材紹介エージェント向けATS/候補者CRM
両手型・片手型に対応する共有の具体例。